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『仕事道楽 スタジオジブリの現場』~鈴木プロデューサーに学ぶ

『仕事道楽 スタジオジブリの現場/鈴木敏夫』の紹介です。

著者は、いわずとしれたスタジオジブリの代表取締役であり、
プロデューサー。
同書では、ジブリでの映画制作の話や、高畑監督、宮崎監督との
エピソードがいろいろと語られています。

この本の面白さを、次の3つの点にしぼって考えてみました。

①常に「いま」を考える。過去は語らない。
②人とつきあうために、教養を共有する。
③結局、大事なのは人。

4004311438仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)
鈴木 敏夫
岩波書店 2008-07-18

by G-Tools




①常に「いま」を考える。過去は語らない。

鈴木プロデューサーも、宮崎監督も、徹底して記録をとらないそうです。
忘れるようなことは大事なことではない。本当に大事なことなら、
覚えているはずだという考え方です。

最近、なんでも記録をとっておこうと躍起になっていたのですが、
それではかえって、大事なものを失っているのかも知れません。


大事なのは「いま」「目の前」です。「昔」はもう、どうでもいいんです。
宮崎駿=宮さんとはもうかれこれ30年、ほとんど毎日といっていいほど
話をしていますが、昔の話はしたことがない。いつも「いま」です。
しゃべっていることは、いまやらなければいけないこと、そして1年くらい
先のことについてです。それだけでしゃべることは山ほどある。

彼(宮崎監督)はいっさい資料を見ないんですね。それまでに仕入れた
知識・情報をもとに、記憶だけを頼りにオリジナルなものを作っていく。
彼にとって重要なのは記録じゃなくて、記憶なんです。

ちなみにぼくは記録をとりません。メモは取らずに、頭に残るのが
重要なことだと思っています。



②人とつきあうために、教養を共有する

鈴木プロデューサーは、高畑・宮崎監督とつきあうために、
徹底的に学びます。対等につきあうためには、知識を共有
していないとだめだからです。

その勉強ぶりは圧巻です。


(高畑さんとの)出会いのときから、もう映画の内容の話になって
いました。対抗しきれないのではぼくも悔しいですから、原作は
全部自分のものにしておこうと思っ た。当時は全部で8巻ぐらい
あったかな。真剣に読んで、原作の台詞を覚えました。
それともうひとつ、アニメーションって絵ですからね、ひとコマひとコマ、
人物配置まですべて覚えたんですよ、この人とつきあうのには
そのぐらいやらなきゃだめだと思ったんです。そうでないと、この人
には勝てない。

高畑・宮崎の二人との出会いは強烈でした。当然ながら、
もっとつきあいたいと思う。そのためには、なんとしても彼らと教養を
共有したいと思ったのです。話ができないのでは悔しいですから。

高畑・宮崎の二人は、NHKで放映された第一期の『シルクロード』、
この映像の隅々まで全部覚えていた。(・・・)ぼくは当時は観て
なかったので、あとになって、それを必死に観ました。




③結局大事なのは、人。 

 鈴木プロデューサーは挫折感を感じたことがないそうです。
「何ものかになりたい」と思ったこともなければ、誰かをライバルだと
思ったこともない。
なぜなら、「好きな人と、好きな仕事をしてきたから」。


プロデューサーという仕事柄、多くの人と付き合いますが、単なる
ビジネスというふうには捉えません。会社を対会社じゃなくて、
人対人なんです(・・・)逆にいうと、人がいなくなれば、その企業との
関係がどうなるか、わからない。

「おちこぼれをつくならい」「反対があるときは徹底的に説得する」、
これを鉄則としてきました。みんなが納得し、楽しいものになったときに
いい仕事になるんですね。

好きな人と好きなことをやってきて、そして、好きな人だからいっしょに
いい仕事ができた、ということですから。




色々と語られているエピソードをみると、普通の会社組織では
かなり難しいだろうと思われることがたくさんあります。

たとえば、

・仕事は公私混同でやるのが一番だ。
・ミーティングは楽しくする。他社の人を必ず参加させる。
・才能はあるけど時間にルーズな人のために、別スタジオを設ける。

などです。

しかし、誰でもお手本にできること、それは、
鈴木プロデューサーの「学ぶ姿勢」だと思います。

たとえば、両監督のことを知るために、『取材ノート』を作って、
二人のしゃべることを徹底的に書いたそうです。しゃべる口調、
しゃべり方もそのままに、ひたすら書いた。その後、喫茶店で
それをメモにまとめ、家に帰って、またそれを大学ノートに書き写す
という作業をずっと続けたといいます。


また、両監督が読んだ本は「わからなくてもともかく読む」と決めて、
機会あるごとに読んだ本を聞き出しては、同じ本を読むということを
繰り返したそうです。





『仕事道楽』を読んで、思い当たることがありました。

私には、どうしても会いたい人がいます。
いずれは会いたいと思っています。

でも、そのための努力を私はしていない。

『仕事道楽』を読んだ後では、
その人に会うには、自分が全然勉強不足だ、
ということを思い知りました。

相手のことをもっと知って、できるだけ知識を近づけなければ、
会う資格はないですね。

勉強しよう、どう考えても『歯が立たなさそうなあの本』を読もう、

そして、いつかきっと、会いに行きます!


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