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今と昔のシェイクスピア・アンド・カンパニー書店①~『シェイクスピア・アンド・カンパニィ書店/シルヴィア・ビーチ』

1919年の11月19日、
シェイクスピア・アンド・カンパニー書店がオープンしました。


2回続きで
シェイクスピア・アンド・カンパニー書店について紹介します。

今日は1回目、
シルビア・ビーチのシェイクスピア・アンド・カンパニー書店です。





シェイクスピア・アンド・カンパニーは、
パリにある本屋さんですが、ただの本屋さんではありません。

今も昔も、「若い書き手を支援する」ことで有名です。

今も昔も?
そう、昔のシェイクスピア・アンド・カンパニー書店と
今のシェイクスピア・アンド・カンパニー書店のふたつです。



○シルヴィア・ビーチのシェイクスピア・アンド・カンパニー書店

『シェイクスピア・アンド・カンパニィ書店/シルヴィア・ビーチ』河出書房新社より引用です。

初代の書店は、シルヴィア・ビーチが開店しました。
シェイクスピア・アンド・カンパニィ書店は開店しました。1919年11月19日のことです。この日を迎えるために,私は8月からその準備にかかりきりでした。窓には、私たちのパトロン、シェイクスピアの作品を始めとして、チョーサー、T.S.エリオット、ジョイス等々の作品が展示されました。またアドリエンヌのお気にいいりの英書『船に乗り合わせた3人の男』も展示されていました。




朝9時から、真夜中まで。
いろんな人でにぎわっています。

ソルボンヌのアングロ=サクソン系の教授、ユーション氏がイギリス人の彼の妻のために軽い読み物を借りに来る9時に始まって、真夜中に至るまで、いつでも学生、読者、作家、翻訳者、出版者、出版関係の旅行者、友だちなどが、出たり入ったりしておりました。



ここは、クラブハウスのようなものになりました。
彼らの大部分は書店を彼らのクラブと考えておりました。しばしばこの巡礼者たちは、シェイクスピア・アンド・カンパニィ書店を彼らの住所として連絡してあるので、よろしくお願いしますなどと私にいったものでした。



なんと、ジョイスの朗読会です!

この朗読会はジョイスにとってひとつの勝利でした。ラルボーの心温まる賛辞と、彼の『ユリシーズ』の朗読、ジミー・ライトのサイレンの挿話の素晴らしい演出―これらすべては、聴衆からやんやの拍手喝采を受けました。



当時、パリには多くのアメリカ人がいました。
ドルの価値が高かったからです。

1920年1月1日、1ドル=26.76フランという交換率だった。つまり1ドル紙幣1枚で、1か月分のパンを買える勘定だった。『祝祭と狂乱の日々/ウイリアム・ワイザー』河出書房新社


郵便の受け取りサービスもありました。

シルヴィア・ビーチが<シェイクスピア・アンド・カンパニィ書店>を開いていた。英米文学の貸出文庫なのだが、郵便受取サーヴィスもやっていて、いわば左岸のアメリカン・エクスプレスだった。『祝祭と狂乱の日々/ウイリアム・ワイザー』河出書房新社



当時貧乏だったヘミングウエイも会員でした。

当時、私には本を買う金がどこにもなかった。で、シェイクスピア書店の貸本文庫から本を借りてきた。それはオデオン街十二番地にあるシルヴィア・ビーチの貸本屋兼書店であった。『移動祝祭日/へミングウエイ』 同時代ライブラリー


ビーチは、見知らぬヘミンウグエイにもとても親切です。

 私は、はじめてその本屋へ入っていったとき、とてもはずかしかった。貸本文庫に加入するだけのお金をもちあわせていなかったのだ。いつでも、お金の入ったときに、保証金を払えぼいいと彼女は言って、カードを作ってくれ、好きなだけ本をもっていらっしやいと言った。『移動祝祭日/へミングウエイ』 同時代ライブラリー


ボーヴォワールも利用していました。

私は時々国立図書館に行ったり、自分用としてアドリエンヌ・モニエから本を借り出したりした。そしてシルヴィア・ビーチが管理している英米図書館の会員になった。冬はストーブの傍らで、夏は自分用のバルコニーで、イギリス煙草を不器用にふかしながら、私は自分の教養を高めていった。『女ざかり 上 /ボーヴォワール』



ほかにも、
スコット・フィッツジェラルド、マン・レイ、エズラ・パウンドなどが
シェイクスピア・アンド・カンパニー書店を取り巻いていました。



ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』の朗読、
なんて、すごいですね!


次回は、2代目のシェイクスピア・アンド・カンパニー書店です。



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