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ディケンズ流「ものの見かた」のすすめ~ムーリーフォックで行こう!

2月7日はディケンズの誕生日です。

チャールズ・ディケンズ( 1812年2月7日 - 1870年6月9日)は
イギリスの小説家。
『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』
『デイヴィッド・コパフィールド』などが有名です。
 
今日紹介するのは、
ディケンズが実践していた
「ムーリーフォック」という「ものの見かた」です。

「ムーリーフォック」って、何でしょう?
IMG_6762.jpg




○ムーリーフォック~人生を裏からみたら

これを見てください。
COFFEE ROOM とうい文字です。
IMG_6695.jpg


これを裏から見たら、こうなります。
IMG_6696.jpg


これが”MOOR  EEFFOC”「ムーリーフォック」。
ディケンズはまさに、こういう「ものの見かた」をしたのです。

チェスタトンの話を聞いてください。

彼 は、かつての惨めな日々を送っていた頃にこっそりしのびこんでいたコーヒー店のうち、セント・マーチンズ・レイン路にあった、ある一軒の店のことを挙げて いる。
「この店については、教会のそばにあったこと、そして扉のところには”COOFFEE ROOM”と通りの方に向って書かれた楕円形のガラス板がはまっていたことぐらいしか私は憶えていない。もしも仮に私が今まったくちがった種類のコーヒー 店にいるとしても、そのガラスの上には文字が書かれており、それを反対側から後ろ向きに”MOOR  EEFFOC”と読むならば(当時、陰うつな夢想にふけりながら私はしばしばそうしたものだが)、ある衝撃が私の血管を駆け抜けるのだ」『チャー ルズ・ディケンズ 
G.K.チェスタトン著作集 』(春秋社)

”MOOR  EEFFOC”は、「ものの見かた」を表しています。
現実よりも想像のほうが、効果的なリアリズムを生むというのです。

こ の突拍子もない”MOOR  EEFFOC”という言葉こそ、すべての効果的なリアリズムの座右の銘である。(・・・・・・)ノッカーはスクルージ氏に笑いかけ、天井にかけれらたローマ 人の絵はクルキングホーン氏を指さし、古い肘掛け椅子はトム・スマートに冷笑を浴びせるーこれらはみな”MOOR  EEFFOC的”事柄である。人は物事を見つめないがゆえにそのものが見えるものなのだ。『チャールズ・ディケンズ G.K.チェスタトン著作集 』(春秋社)


ものごとをそのまま見るのではなく、
裏から見る、
見ないで見る。
ディケンズの類まれな想像力の源泉はここにありそうです。





『クリスマス・キャロル』マーレイのドア・ノッカー

例にあげられた『クリスマス・キャロル』のドア・ノッカーをみてみましょう。

『クリスマス・キャロル』で、何かがおこる、
その前触れがドア・ノッカーです。
マーレイは、スクルージの共同経営者で7年前に死んだはず。

スクルージが錠に鍵をさしこんだとき、ノッカーのあるところに、変容していく様子もないままに、そこにノッカーではなくて、マーレイの顔が見えたのである。 まさしく、マーレイの顔。(・・・・・・)その青黒い顔色のために恐ろしいものに見えるが、その恐ろしさは、その表情の一部分というよりもむしろ、顔とは関係がな い、どうしようもないもののように見えた。『クリスマス・キャロル 集英社文庫 中川敏訳』


恐ろしげに見えたドア・ノッカーですが、
ストーリーの最後では、マーレイの顔は消えます。
スクルージには、ノッカー自体が違って見えてきました。

ノッ カーが目に付いた。「生きているかぎり、こいつを大事にしてやろう!」片手でノッカーを叩きながらスクルージがいった。「前にはろくに見もしなかったからなあ。なんて正直な顔つきをしているんだろう!すばらしいノッカーだ!」『クリスマス・キャロル 集英社文庫 中川敏訳』

もちろん、ドア・ノッカーは同じもの。
見かたが違うから、違って見えるだけですね。





○ディケンズのつらい子供時代

ディケンズはつらい子供時代をおくりました。

父親の借金のために家族は監獄に入れられ、
12歳のディケンズは、たった一人で間借りして靴墨工場で働いていたのです。

ディケンズは12歳で靴墨工場に働きに出された。これは向学心に燃え、また豊かでないまでも中産階級の一員のつもりでいた彼にとって、仕事がつらいばかりでなく、大変な屈辱の経験であった。
父親は借金を返せないために、当時あったマーシャルシー債務者監獄に家族とともに拘留され、ディケンズは一人で間借りをして工場に通って働いていた。『クリスマス・キャロル 集英社文庫 中川敏訳』


工場に行くために、遠い道のりを歩きました。
この道のりが、ディケンズの観察の目を鍛えるのに役立ちます。

工場の行き帰りに往復10マイルもの道のりを歩かざるをえないのだが、ぼんやりとぼとぼ歩くのではなく、彼はロンドンの街をさまよい歩くことによって道中の街やその周辺の街の様子をよく知るようになった。『クリスマス・キャロル 集英社文庫 中川敏訳』




○不十分な教育を自分の力で乗り越えて


彼は十分な教育も受けられませんでしたが、
独力で勉強し、身をたてていきます。

学校教育を受けた期間は短いが、彼は自分自身で自分を教育したのである。法律の仕事が好きでなく、世に出て成功するには議会の討論を報道する仕事から始めるのがよさそうだと考え苦労して独学で速記を習い、同時に大英博物館付属図書館に通って勉強した。彼の勉強ぶりは中途半端でなく実に徹底していた。あんなに優秀な速記記者は見たことがないと言われるまでに短期間に腕をあげた。『クリスマス・キャロル 集英社文庫 中川敏訳』

ディケンズは国民的作家とよばれるほどの人物になりました。





見かたを変えれば、ものごとも変わるかもしれない。

物事がうまくいかなかったり、
ゆううつな気持ちのときには、この言葉をとなえてみませんか?

ムーリーフォックで行こう!

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