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理想的なノートの作り方~モレスキン カバー・アート・ジャーナル

ブログ<読書猿Classic: between / beyond readers>さまに、
興味深いノートの作り方が紹介されていました。

語学と精読を思考訓練に高める鈴木式6分割ノートがハンパない


もとの論文はこちらです。
鈴木 暁(1999)
「中級フランス語の効果的学習教授法 - 理想的なノートの作り方」

『Les Lettres francaises』 19, 67-75.1999-07-15
(cinii論文検索サービスは国立情報学研究所が行っているサービスです。)


この理想ノートはフランス語の勉強用ですが、
いろいろな勉強に応用できそうです。
もとの論文にあげられている例文に従って、ノートを書いてみました。

IMG_3164.jpg  
 


○理想ノートは、モレスキン カバー・アート・ジャーナルで

2ページを6分割するので、大きめのノートを用意しました。
使用したのは、モレスキンのカバー・アート・ジャーナル(ルールド)です。

カバー・アート・ジャーナルは、ほぼA4サイズなので、たっぷりかけます。

 マイケル・コルデイロ・ヌネスのアートワークで、
"Start!"というキーワードがモチーフの表紙になっています。

勉強をはじめるのににぴったり!

IMG_3118.jpg



○理想ノートのポイント


この理想ノートのポイントは次の3点です。

・ノートは見開き2ページを、6つのパートに分けて使う
・読解する文章について、関連するすべてを見開き2ページに収める
・疑問に思ったことは「自分の言葉でまとめて」文章にする

*以下、赤字の引用文は鈴木 暁氏の文章です。

全体の説明として、単語の意味、発音、文法事項、内容の説明、翻訳等、①に関することがこの見開き2ページにすべて含まれていることが重要である。
ともかくこのノートの意味は、自分で疑問を持って、それを自分の言葉で表現できるようにすることです。


○理想ノートの6つのパート

6つのパートに何を書くか、ごく簡単に紹介します。

①原文のコピーをはる
何故コピーなのかというと、理解の浅い段階で手で書き写しても、効果があがらないからです。

②単語の意味、構文などを調べる

③内容について百科事典などで調べる
自分で調べることが重要

④質問・疑問など
自分の言葉で文章化する

⑤翻訳

⑥原文を手書きで写す
内容を理解した上でなので、効果的である

IMG_3157.jpg
鈴木 暁(1999)「中級フランス語の効果的学習教授法 - 理想的なノートの作り方」より



この手順に従って、実際に書いてみました。
IMG_3162.jpg



①原文のコピーをはります
 
例文はデカルトの『方法序説』の一文です。
les plus grandes  âmes sont capables des plus grands vices,

誤訳の例があがっていたので、それも貼りました。
誤訳「大きい魂ほど(・・・)最大の悪徳をも生み出す力がある。」
IMG_3131.jpg

なお、正解は「どんなに偉い人でも間違いを犯してしまうこともある」です。



②単語の意味、構文などを調べます

普通に辞書でひいてみました。
  âme  capable   vice
IMG_3132.jpg  


③内容について百科事典などで調べます

重要なのは、自分で調べることです。
ウィキペディアで『方法序説』について調べてみました。
IMG_3133.jpg



④質問・疑問などを書きます

このノートの最大の特徴はここです。
疑問に思ったことがあれば、「自分の言葉で文章にして」書くことです。

「自分の言葉で」、何がどうわからないのか、どこがどう疑問なのか、どこまで読めてどこから不明なのか、確信はないとしても、どのくらいまで予想はできているのか既存の翻訳とは違う訳だが、何故自分はそう考えたのか、等々を「まとめて文章にしてみる」ことが大切なのである


IMG_3134.jpg  
 
grandes  âmes は直訳すれば「偉大なる魂」となります。
すごく大げさな感じです。

ここで、 âmesの横に「?」などと書かないこと
「?」だけでは、そのうち忘れてしまいます。
自分の言葉で文章にする、つまり実際に先生に質問するつもりで書いてみます。

(前後の文章がわからないので想像ですが、たとえば)
直訳すると「偉大なる魂」だが、前後の文章から浮いてしまう。
他に訳語があるのではないか。


という疑問を書いてみます。
そして、もう一度、②で調べた âmeの訳語を見ると
後の方に「人」というのがあります。

「偉大なる魂」よりも「偉い人」とした訳した方が自然なのではないか

と考えつけばいいわけです。

17世紀のフランス語では
âmeは具体的に「人間」をも表すのだそうです。
この事実を知らなくても、普通の辞書でも「人」という訳語はのっています。

さて、「最も偉い人ほど最大の悪徳をなすことができる」と訳しました。

しかし正解の「どんなに偉い人でも間違いを犯してしまうこともある」
とは、ニュアンスが違いますね。

ウィキペディアで調べた『方法序説』の解説に
「理性を正しく導き、もろもろの知識の中に心理を探求するための方法序説」
とあります。

この「最も偉い人ほど最大の悪徳をなすことができる」という訳文では、
あまり理性を正しく導いてない感じがします。

ここで、
この訳文ではニュアンスが違う気がする。
この最上級の訳し方に問題はないか?と考えます。


最終的なポイントは、以下の点に気づくことができるかどうか。

フランス語の最上級には譲歩の意味も含まれる。

この点に気がつけば正しい翻訳にたどりつけるのです。
これでやっと正解の
「どんなに偉い人でも間違いを犯してしまうこともある」にたどりつけます。

(残念ながら管理人の使った簡易辞書では、この用例は探しだせませんでした。
ある程度の充実した辞書が必要だと思います。)


⑤翻訳を書きます

たどりついた正しい翻訳を書きます。
IMG_3135_20120229231703.jpg


⑥原文を手書きで写します

いろいろと調べたうえで、手書きでうつすことは、勉強上効果があがります。
IMG_3136.jpg  


○大事なのは、疑問を持ち、それを自分の言葉で表現すること。


この理想ノートを作る意味はこれです。

自分の学習能力を、自分に認識させ、自分の問題点をはっきりさせ、自分の知識を総動員させ、後は教員の適切な指導があればよいのである。

理想ノートは、語学に限らず、すべての勉強に応用できそうです。

この理想ノートは6つのパートに分かれていますが、
勉強する内容によって、分け方は変えればいいと思います。

大事なのは、あくまでもこれ。

・疑問を書くページを設け、自分の言葉で文章にまとめること



良さそうだと思えば、そのとおりやってみる管理人です。

上記のノートは、正解がわかっている状態で再現してみただけなので、
実際、こんな風にうまくいくかどうかはわかりません。

とりあえず、
当分、このカバー・アート・ジャーナル製の理想ノートで、
英語の勉強(喫緊の課題!)をやってみるつもりです。


大事なのは、疑問を持ち、それを自分の言葉で表現すること。
まずそれを目標にします。

勉強って、自分で「問い」を見つけるところから始まるんですよね~



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